
建物の解体や改修工事を行う際に必ず確認が必要となる「石綿(アスベスト)」。
しかし、見た目だけでは判断できず、「本当にアスベストが含まれているのか分からない」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、当社分析事業部で行っているVHXデジタルマイクロスコープを活用した石綿分析の流れを、分かりやすくご紹介します。
石綿(アスベスト)分析が必要な理由

アスベストは非常に細かい繊維状の鉱物で、空気中に飛散すると健康被害を引き起こす恐れがあります。
そのため、解体・改修工事前には法律により事前調査と分析が義務付けられています。
「見た目が似ているから大丈夫」という判断はできず、専門機器による分析が不可欠となります。
VHXデジタルマイクロスコープによる異物分析(最大200倍)

まず行うのが、VHXデジタルマイクロスコープによる観察です。
最大200倍まで拡大し、検体表面に含まれる繊維状物質や異物を確認します。
高精細な画像により、
- 繊維の形
- 分布状況
- 絡まり具合
などを立体的に確認できるのがVHXの特長です。
灰化処理で正確な分析へ
次に、検体中の有機物を除去するため、電気炉による灰化処理を行います。
一般的に450℃で約1時間加熱し、分析を妨げる成分を取り除きます。
この工程を行うことで、石綿繊維の確認精度が大きく向上します。
X線回折分析(XRD)による鉱物判定

灰化後の検体は、X線回折分析(XRD)を実施します。
鉱物ごとに異なる回折パターンを確認することで、クリソタイルやクロシドライトなど、石綿の種類を判別します。
実体顕微鏡・偏光顕微鏡による詳細確認
XRD結果とあわせて、実体顕微鏡および偏光顕微鏡による観察を行います。
偏光顕微鏡では、
- 干渉色
- 消光特性
- 屈折率
など、石綿特有の光学的性質を確認し、総合的に判断します。
ダブルチェック・クロスチェック体制
分析結果の信頼性を高めるため、当社では必ず複数の分析者によるダブルチェックを実施しています。
さらに分析工程全体をクロスチェックすることで、判断ミスや見落としを防ぎ、正確な結果を提供しています。
JIS規格に基づいた石綿分析
すべての分析は、JIS A 1481-1をはじめとする石綿分析に関するJIS規格に準拠して実施しています。
規格に沿った分析を行うことで、行政・元請会社・施主様にも安心して提出できる分析結果となります。
まとめ|正確な石綿分析で安心・安全な工事へ
石綿分析は、作業者の安全と周囲環境を守るために非常に重要です。
VHXをはじめとした各種分析機器と、JIS規格に基づく確かな分析体制により、当社では信頼性の高い石綿分析を行っています。
アスベスト調査・分析でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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